ウォーキング

軽さで選んではダメ!!意外と知らないウォーキングシューズの選び方

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2022.11.09

2022.11.11

新型コロナウイルス感染の拡大と共に生活習慣が大きく変化しました。それに伴い運動不足解消の手段としてウォーキングが再注目されています。ウォーキングをこれから始めようとしている方がまず欲しくなるものといえばウオーキングシューズ。しかし、ほとんどの方が間違った選び方をしてしまっていることをご存じでしょうか。

今回からウォーキングシューズの選び方をわかりやすく解説してい行きます。

ケン子

博士!今話題のウォーキングを私もはじめてみようと思って早速ジャージやシューズを買ってきました!

健康博士

さすが流行りに敏感ですね!
公益財団法人 笹川スポーツ財団の調査によると1996年と比較して2020年時点でその人口は倍増しているんですよ。

ケン子

博士は100km歩くウォーキング大会に何度も出場されていたり、かなりの上級者ですよね!
初心者の私に何かアドバイスはありますか?

健康博士

実はウォーキングも奥が深くて、健康のために始めたウォーキングも正しく行わないとマイナス効果になることもあるんです。

ケン子

またまたぁ。
TVなどでも専門家の人がウォーキングは健康維持に最適っていってましたよ。

健康博士

基本的にはそうなんですが押さえておくべきポイントがいくつかあります。とくに間違えたシューズ選びが原因でマイナス効果になる人が多いんです。
ケン子さんの買ったシューズを見せてもらえますか。

ケン子

私は店員さんに相談して買ったのでばっちりですよ。

健康博士

何じゃこれー!!
ウォーキングシューズの知識がない店員が世の中に多いとは思ってましたが、見事にダメなポイントだらけのシューズを掴まされましたね。。
というかこれランニングシューズでは。。。

ケン子

えー--!
軽くてデザインもおしゃれで気に入っていたのに。。

ケン子

すっかり忘れてましたが、博士はニューバランスジャパンとマタニティーシューズや医科向けモデルの開発協力も行ったウォーキングシューズの専門家でもありましたよね。

健康博士

シューズに対する情熱はそこら辺の人には負けませんよ!!
お伝えしたいことは山のようにありますが、まずは一番初めに知っておいていただきたいことをお話しますね。

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ランニングシューズとウォーキングシューズは全く違うもの

ランニングやウォーキングに関わらず世の中には各種専用シューズが存在します。
サッカーをするときはサッカーシューズ、ゴルフをするときはゴルフシューズといった具合にその運動に適した機能や構造で設計されていますよね。
ところがウォーキングに関しては、歩くという日常動作の延長であることからシューズに対する意識が低いのが現状です。
特に間違って選びがちなのがランニングシューズ。
勘違いされがちですが「歩く」と「走る」は全く異なる運動であり、求める機能や構造が違っていることを理解しておきましょう。

軽さを基準に選んではいけない

軽ければ軽いほど運動に適していると考えてしまう方が非常に多くいらっしゃいますがこれは正しくありません。特にスポーツ用品店に行くと驚くほど軽いシューズが販売されていることからランニングシューズでウォーキングをはじめる方が非常に多いと感じます。

余談ですが、ランニングにおいてもしっかりトレーニングしていないと軽いシューズがトラブルを引き起こすのですが…。(今回はウォーキングの話題なので割愛します)

話を戻しますと、ウォーキングに最適なシューズは適度な重量が必要です。
つまり軽すぎるシューズはウォーキングには適していません。なぜかというとウォーキングは歩く際におきる振り子の原理を利用することで推進力を高め「歩きやすさ」や「疲れにくさ」につなげることが重要だからです。

重いから疲れるのではなく軽いから疲れるのがウォーキングなのです

また、他にもウォーキングシューズには重要視すべき機能がいくつかあるのですが、軽いシューズは歩行を正しくサポートするための大事なパーツ”を外しているから軽いだけで、実は足にはすごく負担がかかっているのです。

今回は勘違いされている方が多い「軽い=疲れない」といった固定概念を取り除いていただければOKです。

正しく選べばシューズは重く感じない

適度な重量が必要ということはご理解いただけたと思いますが、その重量を不安に感じる方も多いと思います。しかし、正しいシューズ選びができている方のほとんどが「実際に履いてみると重くは感じない」とおっしゃります。その理由はとてもシンプル、正しいサイズのウォーキングシューズを選んでいるからです。

正しいサイズとは、装着した際に足のつま先と靴の内側の先端と隙間が0.5~1cmある状態
この隙間は捨て寸(すてすん)といい、歩行による体重移動で変化する足の形状に対応したスペースとなります。

捨て寸がなければ足が痛くなり、多すぎると疲れの原因となります。また足の幅(ワイズ)が合わないことで大きなサイズを選択している方も多くいらっしゃいますが、その選び方では捨て寸が多くなりすぎて疲れにつながります。

ケン子

軽い靴がウォーキングにおいて疲れの原因になるなんて、目からうろこでした。あぁ、早く誰かにいいたい!

健康博士

まだまだ話したいことはいっぱいあるのですが、一度に解説するとケン子さん頭から湯気がでるので今日はこの辺にしときますね。

ケン子

今回の話はそんなに難しくなかったのでまだ余裕ですよ!!

健康博士

日本はシューズに対する認識が随分遅れていて、足の先進国アメリカではお医者さんが靴やインソールを使って治療したりもするんです。
靴処方士という仕事があるくらいで足病医学がとても進んでいます。

ケン子

薬剤師さんみたいに靴を処方する専門業があるんですね!
早く続きが聞きたいです。

健康博士

順番にできるだけわかりやすく解説していきますね。
それでは次回をお楽しみに!

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監修:健康博士

プロ野球や五輪選手などトップアスリートのメディカルトレーナーとして活躍されるトータルヘルスケア院長の立川勇希先生。健康に対する探究心はすさまじく健康博士と呼ばれるほど。
専門はスポーツメディスンでありながらも各ジャンルの医師と太いパイプを持ち医学的な知識も豊富。 足病専門医から生体力学を学び日本でいち早く治療に取り入れたパイオニア。 アメリカの栄養学を得意とする専門医と提携し日米で最新サプリメントに関する情報提供を行っている。

著者:けん子

少しづつ身体の不調が気になりだした50代女性。
自分の健康は自分で管理することに目覚め日々勉強中。 難しいことは苦手なので楽しみながら健康と向き合う日々を送っています。